新訳 とある魔術の禁書目録 感想(ネタバレ込み)

本屋で残り一冊だった。
危なかった…。

  • 本編

第三次世界大戦後の世界情勢解説を織り込みながら、22巻ラストで一方通行が言っていた『学園都市の闇の解体』が実行された後の学園都市が舞台。
と言いつつも当然あんなにタチの悪い連中がそう簡単に根絶されるわけもなく、一方通行達『卒業生』と彼らをダシに成り上がろうとする根っからの暗部志望な『新入生』の小競り合い。
当初はやられ役としてあっさり殺された駒場の意図と『新入生』の意図との相違が科学サイドとしての統一感へ繋がってきて少し風呂敷の畳み方が見えてきた。
表紙絵を見た段階では見た目上はパーフェクトに復活したむぎのんと、むぎのんに殺されたフレンダの妹でこの巻のゲストヒロイン・フレメアの接触で反省会なんだろうと思っていたけど、残念ながらそれが実現せず、それどころかアイテムの活躍もほとんど無い。
しかし今までざんざん敵として描写されてきた学園都市のチート兵器を操る浜面っていう切り口はキャラに相応しく自然な感じだったのでサクサク読めた。
いやまぁフルーツ砲身はアレだけどもw
当然、表紙になってるだけあって一方通行(とミサカワースト)の出番も多め。
シスターズのマイナス感情・ヤキモチを拾い上げてヤキモチを焼くミサカワーストが可愛すぎて憤死したww
で、最後には上条さんが大復活!
新訳という名前の時点で予想されていたことではあったけど早いな!!
どうやら22巻で意味ありげな事を言っていた結社に拾われてたようで、これで次巻、今回はしょぼくれていたインデックスと美琴のリアクションを楽しみにできるというもの。
何よりやっぱり一方通行の心の目標にすらなっている上条さんがいないと締まらないッス!
仕切り直しとしてなかなか良い滑り出しだったな!