花物語
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それなりに意外な展開が続いて神原の部屋ともども片付いていく本編の流れよりも、日頃、生身の人付き合いの中で皆が感じているであろう自分と他人の在り方について言語化されている部分の方が興味深く思えた。
涙もろくてハッピーエンドしか認めないいい子ちゃんのつもりでも人の不幸が嬉しくて仕方ない自分、というのが今回のゲストキャラ・沼地蝋花と少しかぶったせいもあるかもしれない。
そんな重い話も、神原には(神原ママンに)惚れた弱みで親切にしてくれる貝木泥舟や
暦「何を心配しているんだ。火憐ちゃんは大丈夫だよ。僕が一生面倒を見るんだから」
と変な方向に進化している阿良々木さんによって若干中和されていたと思えなくもない。
そして次巻は俺の嫁・千石撫子のメイン回。
今までの登場キャラほぼ全員に関して触れられていた中で唯一言及されていなかった撫子。
忍野扇の謎の性転換疑惑やひたぎエンドが確定したこともあって不気味な事この上無い…。