輪るピングドラム 第20話「選んでくれてありがとう」

先週の子供ブロイラーのエピソードをもうちょっと具体的に描いた話。
“愛は無限”なんて言うけれけど、そう感じること自体が愛の効果なのであり、それは風化していく有限なものなのは確か。
そして無力な子供は愛によって選ばれ続けないと生きていけない、愛が尽きて選ばれなくなった子供は…というのは最近流行りの児童虐待は言うに及ばず、“透明な人間”として自己というものを持たずに他人の顔色を伺って生きているような人達を見れば分かることだろう。
しかし人は人と関わることによって新しい愛を紡いでいくこともできるのであって、陽毬達はそうしようと思えるだけの絆を積み上げてきたし、そうできるだけの根性も持っているように見える。
放置されてるトリプルHの件も含めて後味良くまとめることは可能だと思うんだけど、その辺は煮詰まった制作側の気分次第だからなんとも言えないのが実に歯がゆい。