劇場版『けいおん!』感想(ネタバレ込み)

劇場版なのは当日分完売!
の悪夢のトラウマのせいで近所の映画館のインターネット予約とかしてたけど、今回は上映館数が多いのと日付変更直後上映の映画館がチラホラあったせいもあってか余裕だった。
物販も余裕だったので、入場までの待ち時間の間にHTT全員分のラバーストラップ買ったったw
気に入ったのはあずにゃんとムギだけだったけど、なんか全員分買わないといけないような気がしたもんで…。

  • 本編

パスポート取得後、つまりは大学合格後&卒業前の自由登校モードから卒業式直後まで。
おもいっきりアニメ本編とかぶってて、HTT以外のキャラもかなり広い範囲で出番&見せ場ある上に唯の両親まで出てくるのでせめて二期の終盤くらいは見返してから映画見るのを推奨。
テレビアニメ本編ではあずにゃんが先輩達を送り出すにあたっての描写がメインに置かれていたけど、こちらはそれと同時進行で先輩4人が残されるあずにゃんに何ができるか試行錯誤するというアニメ本編の補完がメイン。
とはいえ基本的には5人でのキャッキャウフフで、特に冒頭のデスデビルごっこでは思わず笑ってしまったし、他の小ネタも練度・数ともに充実しており、あちこちで結構笑いが起こっていた。
おかげでアニメでは話数区切りの制約のせいで悪目立ちしていたシリアス感が薄まってて何度も見たくなるような、いい意味で軽い仕上がりだった。
また、アニメ絵と光との融合が全編にわたって上手く使われていて、唯達と感動を共有できたおかげでいっそう作品世界に入り込めたのはGJ!
特に飛行機からイギリスの街並みが見えた時のテンションの上がり方のシンクロ具合と言ったら無かった
し、部室や学校の風景、早朝の駅やいろんな時間・いろんな場所のイギリスの空気感、飛行機の窓から差し込む暁光から、その時かぎりでこぼれ落ちてしまう時間のかけがえのなさがよく伝わってきた。
大学に行ったってむしろ高校時代よりやりたい放題だというのに残り時間が目に見えて減っていく切なさが半端無いのを思い出すオッサン世代にはより一層堪えるだろう。
ただ、何度かあったライブシーンは新曲が欲しかったし、肝心のロンドン珍道中部分は挿入歌に乗せた場面送りのみで半分くらいカットされたようなものだったのは気になる。
ああいう表現もアリ、と言いつつも正直、多少ダレても時間延ばしてでもその辺を入れて欲しかった…。
ともあれOPやEDもアニメのテイストに合わせた映像になってて空気読んでたし、ラストにはあずにゃん卒業時の卒業旅行や大学生活にも言及してて三期&映画第二弾フラグも立ててたので、全体的にはかなり最大公約数に近い仕上がりだったんじゃないかと。
連れから半券貰ったってこともあるので、二期の最後を見直してからもう1回見に行くついでにフィルムもらうつもり。