「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」感想(ネタバレ込み)

昼の上映を見たせいか、リア充率が高かった。
水樹奈々さんの集客力?
もしくは本作が世間的にクソアニメではなくネタアニメ扱いになってて、リア充を諦めきれていないライトヲタフループやヲタカップルが醸しだす劇場内の浮ついた雰囲気になっていたのかもしれない。

  • 本編

ふるきものとの間に交わした約定の具体的な背景を軸にした話だった。
その設定の上で周りを巻き込んでいきながら歪んでいった文人の小夜への純粋で献身的な愛の終焉、という静かで物悲しい幕切れと、一名の裏切り者以外の命と築き上げてきた絆を今回こそは欠けること無く守りきってもらった面々が小夜を想うエピローグ、までは無難な出来だったのに、その後の黒背景スタッフロールで流れる水樹奈々さんのアップテンポな曲の合わないことといったら…。
なのはの時もそうだったけど、こういう曲はルパンみたいに最初の立ち回り、本作だったら冒頭で新聞記者のおっさんのなれの果てとバトッてる冒頭のシーンで流しとくもんだろ。
四月一日への対価の譲渡やますみんボイスの元クラスメイトの台頭、そして何より約定の破棄による混乱とエサ不足に困窮する小夜、という問題は残ったし、水島努監督じゃなくて塩谷直義監督であれば残酷描写が残酷に見えるレベルにとどめておける上に伏線の置き方も上手いと分かったので、ここまで来たら塩谷監督で最後までやってほしいものだ。
しかし今回、橋本愛さん演じる柊が棒読みすぎた上に台詞も多かったので、続編となると彼女の出番も増えそうって辺りが不安材料。
あと、映像的にはキータイピングで
プロダクションIGってこういうの得意だったよな』
と思い出させてくれたのと乳首全開に気を取られてたら顔が作画崩壊してたくらい。