映像化における原作の在り方

原作ってものがある以上、メディアの違い等の仕方無い部分や原作者の手が絡まない限りは原作にとことん忠実に
『読者が原作を読んで描いた脳内イメージの具現化』
を目指すべきだ。
そうでなければその原作を使うことの意義、その占める割合というのが薄れていってしまう。
それを商業的な理由等で歪められる場合はもっての外だが、原作に対する拡大解釈(正誤関わらず)や二次創作とも言うべき独自展開が好みだった場合に
“原作より良い。原作の解釈の幅が広がった。原作にとって幸せなことだ。”
として歓迎するのは“映像化そのもの”についてではなく“原作と映像化作品の比較”や“映像化に関わったスタッフ評”に論点がずれてしまっている。
それは議論として噛み合わないばかりか、常日頃はモラルを強調しているくせに他人が苦労して作った叩き台を使って好き勝手に個性をアピールするのを是としているような場合もあって、そういう主張をする人の中に違和感は生じないのかと疑問に思ってしまう。